ホーム > 薄毛 > 分類上はまごうこと無き立派なM字ハゲ

分類上はまごうこと無き立派なM字ハゲ

今からもう10年以上も前の話です。当時、子会社からの出戻りで本社へ戻って来たばかりの私は、新しい環境での人間関係に苦労していました。その中で特に私が苦労させられたのがSさん(仮称)です。Sさんは当時50代半ばで、出戻りで不慣れな上に、まだ20代前半だった私に対し、完全に上から目線での物言いを徹底してくるのです。

仕事上のやり取りがある以上、こちらもSさんを避けるわけにも行かず、とてもストレスが溜まったことを今でも鮮明に覚えています。そんなSさん、50代半ばという年齢もあってか頭髪の方は年相応で、分類上はまごうこと無き立派なM字ハゲ。普段のSさんの態度に対する反感もあり、Sさんの髪を見る度に、真ん中だけ剃り上げて落ち武者みたいにしてやりたいといつも思うのでした。

そんなある日。たまたまSさんと世間話になった時に、若干の機嫌取りの意味で、私がSさんに「子供さんはおいくつなんですか。」と何気なしに聞きました。するとそれまで不遜な態度で会話をしていたSさんの表情が一変して不安そうになり、「俺、子供いないんだ。」ああ、悪い事を聞いてしまった。この様子だと、子供を作らないのでなく子供が出来ないんだな。

そんな風に思い、反省した私。間違いでした。Sさんはただ単に結婚できなかったのです。何でもお見合いは何度もしたが実を結ぶことが無かった(もっとはっきり言えば断られ続けた)らしく、それを後から聞いた私はSさんも苦労しているんだな、あのM字ハゲにはその苦労が年輪の様に刻み付けられているのだ、などと勝手に総括するのでした。

学校では教えないM字はげの作り方